高齢者ドライバーによる「自動車事故」のニュースが頻繁に取り上げられるようになった昨今、大手レンタカー会社として知られる「オリックス自動車株式会社」が、2017年2月1日から高齢ドライバーの親を持つ子世代向けに、事故リスクを軽減する見守りサービスの提供を開始すると、自社HPで発表しました。
(参照URL:http://www.orix.co.jp/grp/news/2016/161208_ORIXJ.html )
近年の高齢ドライバーによる交通事故の増加により、子供世代が親の運転に関して不安を抱く事が増えました。
各自動車会社は自動運転の研究開発を行っており、みなさんもご存知だと思いますが「自動ブレーキシステム」を搭載した車が発売されています。
しかし、通常装備ではなくオプションといして販売されているものもあります。
車を両親にプレゼントするとなると、なかなか金銭面的に難しいでしょう。
自分の車に搭載している場合、加害者になる危険性は軽減されると思いますが、他の車に搭載されてない場合はぶつけられる可能性は依然残ったままなので、
被害者になる危険性は十分に考えられます。
また核家族が増えているので、両親と離れて暮らしている子供世代の人々が両親の運転を知る機会はほとんどないと思います。
自分の代わりに両親の運転を見つめてくれる一手段として、このシステムが使えるのではないでしょうか。
それではこのシステムについて詳しく見ていきたいと思います。
「あんしん運転 Ever Drive」のシステムについて、オリックスのHPには下記のように表示されているます。
・見守りたいドライバーの車に専用車載機を搭載し、速度超過や急加速、急減速などの運転挙動をリアルタイムで家族に共有します。
・速度超過や急加速・急減速があった場合や、長時間運転が発生した際には、即座に家族へメールでお知らせします。
上記を分かりやすく説明すると、まず見守りを行いたいドライバーの車に搭載機を設置します。
この搭載機からドライバーの運転情報が管理会社に送られます。送られた情報は契約者様がインターネットを通じて確認することができます。
また、速度超過や急加速、急減速が確認された場合は、ご家族様にすぐにメールで知らせてくれるということです。
システムという明確な基準で判断してくれるため、ご家族様もご両親の運転技術を客観的に判断できるのではないでしょうか。
年齢を重ねる毎に、判断能力は鈍くなります。
このため、自分では自分の運転技術に問題があると判断するのは難しいと思います。
近くで見ていない家族が運転技術に対して意見を言っても、なかなか受け入れてもらえないでしょう。
しかし、このようなシステムによる情報があれば、ご両親の運転に疑問をもち「免許書の返納」を考えた場合にも話がしやすいのではないでしょうか。
両親と離れて暮らす家庭が多いからこそ、様々な情報を集めて、自分たちの生活に適したものを選んで行く必要があるのかもしれません。